栗山鉄工所 / 栗山昌育さん【青梅竹細工同好会】
今回ご紹介するのは精密部品加工の鉄工所を経営されている栗山昌育さんです。精密部品会社の社長業の傍ら、青梅竹細工同好会を立ち上げ青梅の伝統工芸である竹細工を伝承する講師としても活躍されています。令和2年から”竹笑い展”を開催し、生徒さんと制作した作品の展示やデモンストレーション等を行っています。
平成19年に青梅の歴史を継承しようと作られていた竹細工(そばざる)と出会い、一緒に試作品作りに携わるにようになったのがきっかけ。作り始めると楽しくなってきて、色々な物を作り始めました。どんどん輪が広がり平成23年に同好会を発足し、これまでに延べ80名の方が同好会に参加され、現在では約30名の方が在籍しています。仲間のほとんどが青梅市在住ですが、都内から通う方もいました。
竹細工の魅力は?
竹を切り裂く時の厚さや巾決め、手作りの為同じデザインだとしても一つとして同じものがないのが面白い!使い込むほどに味のある風合いになっていくので、経年変化を楽しめるのも魅力の一つです。
作品制作等で苦労したことはありますか?
教えてくれる人がいなかったので資料集めから始めました。本や写真を見たり、作家さんを訪ねるなど日々研究を重ねて独立独歩でやっています。材料となる竹の調達は9月後半~12月頃で、育って2~3年目の竹が柔らかく竹細工の材料として最適。4年目以降の竹は固くなってしまい使えません。時期がきたら人の手入れが行き届いていない竹藪など許可を得て、柔らかい竹を探しながら材料調達をしています。
こだわっていることや心がけていることはありますか?
模様、形づくりの工夫。材料も道具も自分たちで作っている事です。特に竹の幅を整える鉋(かんな)のような道具は本業である精密部品加工技術が生かされていると思います。
今後の展開や目標は?
若い人達に伝統技術を継承し、今後、その方達が指導できるようになってほしいと思っています。
最近では小学校の家庭科の授業に講師として携わり、ナイフの持ち方教えています。鉛筆を自分で削るという事が珍しくなりましたが、子供の頃から正しい使い方を教える事で体と頭を使う訓練にもなります。
日頃、青梅青色申告会をどのように利用されていますか?
労働保険や年末調整など決算に関わる時にサポートいただいています。
記事をご覧の方へのメッセージ
続けられるポイントは、好奇心、探求心、負けず嫌い!興味のある方は、是非、竹の会へご連絡ください。
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栗山鉄工所
営業時間 9:00~16:00
定 休 日 金・土・日
電 話 0428-76-1049
住 所 青梅市今井3-4-15 市営工場11号